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知らずは失敗のもと!案外知らない.jpの話
JBpress

第1回
「.comとかのほうが、カッコよくない?」

独立して小さいながらも自らの会社を立ち上げたAさんは、自社の知名度を上げ、さらにネット通販での事業拡大を狙ってwebサイトを設営することにしました。なにぶん初めてのことで、サイトのアドレスのことなどもよくわからなかったのですが、ドメインを決める際、頭にあったのは、
「.comとかのほうが、カッコよくない?」
ということでした。後発の小さな会社だからこそ、ちょっと格好をつけた勢いのあるイメージを作りたかったのです。
ところが、誇らしくxxxx.comと刷られた名刺を持って営業に行くと、先々でそれとなく会社がどういった規模でどういった組織なのかを探るような質問を受けることがしばしば。ネット通販のページも順調にアクセス数は伸びているのですが、今ひとつ購買には結びついていないようです。扱っている商品には自信があるし、運営体制にも問題はないはず。顧客からのフィードバックも悪くありません。なのになぜ?とAさんは頭をひねります。気になることと言えば、顧客からのアンケート等に必ずといっていいほど「どういう会社かわからず不安でした……」などと記されていることなのですが……。

「それが失敗のもと!」

企業のブランドイメージを高めることはもちろん重要です。ロゴや名刺デザインはもちろん、webサイトのアドレスもそれに含まれるでしょう。「.com」を始め、ドメイン名にはさまざまなものがあり、自社のイメージに即したものを選ぶというのも1つの戦略です。その一方、例えば新規取引先開拓の営業などにおいて、第一印象で相手に与える安心感がどれほど大切かは、ビジネスパーソンなら身にしみておわかりではないでしょうか。

「co.jp」は『安心』『信頼』『日本の企業』とされる

会社のwebサイトやメールアドレスに使われるドメイン名は、いわば企業の看板でもあります。「.jp」の付いたドメイン名は、《日本国内に住所があること》を登録条件としているため、単に日本で登録されたアドレスであるという以上の意味を持っているのです。さらに「co.jp」ドメインは、国内で登記された企業や団体などが1組織につき1つのみ登録できるシステムとなっているため、その組織に対する安心感や信頼感を付加するという効果も期待できます。自社が外からどう見られるかを考えた場合、「.co.jp」は有力な選択となるでしょう。

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