第2回
「どうせググるんだから、jpとかドメインとか関係ないんじゃないの?」
『.jp』は検索の目安!
ここまで何度かドメインという言葉が出ましたが、今一度簡単にドメインについておさらいしておきましょう。
こうしたwebアドレスやメールアドレスの「example.co.jp」の部分、ここがドメインと呼ばれます。インターネットに接続している世界中のコンピュータは、それぞれを区別するために1つ1つ異なる名前=ドメインで管理されているのです。ネット上には何億台というコンピュータが存在しますが、同じ名前のドメインはひとつもありません。いわばインターネット上の住所のようなものなのです。
ただし、世界で1つといっても、住所にも似た地名があるように、ドメインも似てしまうことがあります。例えば「example.co.jp」と「example.com」などです。末尾が違えば異なるドメインと見なされるため、この2つが同じ会社とは限りません。exampleを消費者が検索したとき、まずどちらが目的のwebサイトだと判断するでしょうか。
おそらく、国内でならほとんどの人が最初に「co.jp」の付いたほうにアクセスしてみるでしょう。2008年の調査で、「co.jp」の付いたアドレスに対して、実に74%の人が日本というイメージを連想しています(2008年7月、JPRS 調べ)。実際にも、個人であれ企業であれ、国内に住所がなければ「.jp」の付いたドメインを登録することはできません。それが消費者に対しても安心感を与える結果となっているのです。つまり、「.jp」ドメインは検索結果の中からアクセス先を選ぶための、大きな目安ともなるのです。
『.jp』はアイデンティティ
ドメイン名は世界に1つであり、基本的に申し込みは先着順と決められています。そうなると、屋号が同じ、あるいはローマ字読みが同じ企業にとっては、特に「co.jp」ドメインを取りたくても空きがないというケースも多々あるでしょう。
もちろん「co.jp」以外のドメインを探すというのも選択肢ではありますが、そうなると前項のように、言葉は悪いですが「co.jp」企業の《類似アドレス》として認識されてしまう恐れも出てきます。
「.jp」ドメインを管理しているJPRS(日本レジストリサービス)の調べによると、一部上場企業では実に98%、二部、JASDAQ上場企業でも90%以上が「co.jp」ドメインを取得しています。一般へのアンケートでも、半数近くの人が「co.jp」ドメインに対して安心感・信頼感のイメージを持つという結果が出ているのです。これを踏まえると、規模の小さな会社であっても、いいえ、むしろ中小であればこそ、より「co.jp」を選択するメリットがうかがええるのではないでしょうか。空きがない場合は、屋号に業種を連想させる言葉を添えたりなど、表記の工夫を考えると良いでしょう。
個人でも登録できる汎用の「.jp」ドメインでも同様です。フリーランサーはもちろん、個人ブログやサークル、クラブのwebサイトなど、独自のドメインを取得することで契約プロバイダーに左右されない運営ができ、独立した個人、団体としての信頼感も期待できるでしょう。もちろん住所を明示して登録する「.jp」ドメインならではの記名性も安心感に寄与します。
単にwebサイトを表示させるための文字列と思うなかれ。世界に1つのドメインはアイデンティティであり、「.jp」はネット利用の消費者に安心をもたらす信頼のブランドでもあるのです。
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