起業準備中の方、ベンチャー経営者の方は必見!
「co.jp」ドメインによる企業信用力の違い
知ってました? 専門家が教える「賢いドメインの選び方」
ホームページやEメールアドレスを作る際に欠かせない「ドメイン」。
ドメインには「co.jp」、「com」、「net」、「jp」など、数多くの種類がある。
そのうち企業のコーポレートサイトとして最も多く使用されているのが「co.jp」。なんと一部上場企業の98%が「co.jp」を使用している。
そして、この「co.jp」の登録・管理を行っているのが、日本レジストリサービス(JPRS)だ。
同社はICANN(※)認定の国際的なインターネット関連組織として、公益性の高い事業を展開している。
※ICANN:the Internet Corporation for Assigned Names and Numbersの略。インターネットのIPアドレスやドメイン名などの各種資源を世界的に調整・管理するために、1998年に設立された組織のこと。
今回はJPRSの宇井氏に、賢いドメインの選び方について聞いた。
ドメインで企業イメージが変わる
――いまや起業する際に、誰もがホームページとEメールアドレスを作る時代になりました。
宇井:そうですね。ビジネスを展開する上で、ホームページやEメールアドレスは必須と言っていいでしょう。そしてホームページやEメールアドレスを作る際に必要なのがドメインです。ドメインとは、http://○○○.jpや、△△△@○○○.jpの「○○○.jp」といった文字列の部分。インターネットの住所のような存在です。そして、ドメインの種類も「co.jp」、「com」、「net」、「jp」など数多くあります。それぞれのドメインによって、登録可能な対象者や個数が異なるんです。
――どのような違いがあるのでしょうか。
宇井:まず「co.jp」は、日本国内に登記のある企業しか登録できません。しかも、登録できるドメインは1組織につき1つだけです。そのため日本企業のイメージ、つまり「安心感」、「信頼感」というポジティブなブランドイメージを対外的に与えることができます。
次に「com」、「net」は、企業・個人に関わらず、何個でも登録できます。そのためコーポレートサイトのドメインとしては、やや会社のイメージに欠けます。また、海外でも多く使われているドメインのため、日本のイメージも薄いですね。
一方で「jp」の場合は、企業・個人に関わらず、何個でも登録することができますが、日本に住所がある必要があります。そのため「jp 」は、日本をターゲットにした商品・ブランドサイトに適しています。最近では、コーポレートサイトに「co.jp」を使い、商品・ブランドのWebサイトに「jp」を使うケースが増えていますね。
これらの点を考慮すると、やはりコーポレートサイトのドメインには「co.jp」が適していると思います。特に創業間もないベンチャー企業は実績がないため、信用力が低い。顧客や取引先は、企業のドメインもよく見ています。きちんとした会社だとアピールするためにも「co.jp」をオススメします。