あの注目クリエイターの"こだわり"
―デザイン・実装からドメイン名選定まで―
ドメイン名で"日本発"を表現
ホムンクルスが手がけてきた他の案件では、前述のように個性的なドメイン名を登録している事例は珍しいが、通常Webサイト制作の現場でドメイン名はどのように選定されているのだろうか。
「クライアント、代理店、Web制作会社のどこが提案するかは、ケースバイケースです。最近は、メジャーな『.jp』『.net』『.com』の三択から考えるようになっています」(山仲)
「肌感覚としては、いまは『.jp』が多いような気がしますね。『.com』は以前から全世界で使われているからか、すでに多くのワードが登録されていますが、『.jp』は使用したい文字列が比較的空いている印象で、そこが利点だと思います」(木村)
「ドメイン名は、語呂の良さ、意味が伝わって、短くて覚えやすいもの、ちょっとインパクトのありそうな単語などを意識して選定します。ハイフンやアンダーバーはどうやって入力するかわからない方もいるので、なるべく使わないようにしていますね」(山仲)
同社のサイトでも、JPドメイン名を採用している。「いくつかのドメインを検討しましたが、最終的に『.jp』を登録してよかったですね」(山仲)
「僕も海外のデザイン会社のサイトをよく見ますが、国別のドメイン名が使われているとどこの国の会社かわかってよいですよね。個人的には、それが『.jp』を選択する一番のメリットかなと思っています」(木村)
ドメイン名は社名やサービス名で登録することが一般的だが、その選定しだいでさまざまな戦略を反映し得る。こうした細部までアイデアに抜かりがないところからも、ホムンクルスのクリエイティビィを実感させられる。
JPドメイン名の種類
JPドメインは大別して3つの種類がある。それぞれの特徴や意味を把握しておこう。
○汎用JPドメイン名 ○○○.jp
日本国内に住所を持つ組織・個人であれば、誰でもいくつでも登録できる。漢字やひらがな、カタカナといった日本語を使った、わかりやすく覚えやすいドメイン名にすることも可能
○都道府県型JPドメイン名 ○○○.aomori.jp ○○○. 東京.jp など
日本国内に住所を持つ組織・個人であれば誰でもいくつでも登録できる。北海道から沖縄まで47都道府県すべてあり、○○○の部分と都道府県名の部分は日本語でも登録できる。地域とのつながりをアピールしたいサイトにおすすめ
○属性型JPドメイン名 ◯◯◯ .co.jp など
企業(co.jp)や大学(ac.jp)など、組織の種別ごとに区別されたドメイン名。日本で登記/設立された組織が、一つの組織につき一つだけドメイン名を登録できる。また、組織設立の6カ月前から登録できる(仮登録)制度もある