ドメインって誰がどうやって管理しているの?
ドメインは、インターネット上の住所をあらわす重要な情報です。インターネットを利用する私たちは、意識するしないにかかわらず、メールやURLで毎日たくさんのドメインを目にしています。
これらのドメイン名は、登録制で運用されており、住所と同様、同じものは二つ存在しません。既に登録されているドメインと同じものを、他の人が登録することはできないようになっています。
どのようにドメインが登録、管理されているか見ていく前に、まずドメインの分類を知る必要があります。ドメインは、正式にはドメイン名といい、「.jp」や「.com」にあたる一番右側のブロックは、トップレべルドメイン(TLD)といわれています。TLDは、「国や地域に属するもの」と「属さないもの」の大きく二つに分類できます。
国別のドメイン名の中でも、末尾に「.jp」がつくJPドメイン名は、日本に割り当てられたTLD。日本同様、ほかの国や地域にもそれぞれTLDが割り当てられていて、世界中で約250種類ものTLDが存在します。
さらに、国や地域に属さない「.com」「.net」のようなTLDも20種類ほどあり、両者を合わせるとTLDだけでも実に270以上もあり、ドメイン名の管理はこのTLDごとにレジストリと呼ばれる管理会社が行っています。
たとえば、「.com」を管理するのは、アメリカの「ベリサイン」という会社。そして、日本のドメイン名「.jp」を管理するのは、日本レジストリサービス(通称JPRS)という日本の会社です。
そして、すべてのTLDとその管理会社を管理しているのが、ICANN(アイキャン)という組織です。
ICANNは、ドメイン名だけでなく、IPアドレスなどのインターネット資源を一元的に管理している非営利の国際組織です。